早漏治療は原因に応じてアプローチを検討

早漏とは挿入前や挿入後1分以内ほどのタイミングで射精してしまうことです。
この悩みは男性にとって性生活の満足度を大きく左右する課題で、射精までの時間を自分の意思でコントロールできないのが共通して見られる特徴です。
早漏には過敏性のものと包茎に由来するもの、そして心因性の早漏の三種類が代表的な原因です。
過敏性のものはもっとも頻度が高いタイプで、亀頭粘膜が過度に敏感であることに原因があります。
包茎の方では普段は包皮に保護されているため、政敵刺激に敏感で耐性が弱く、性行為時の刺激で敏感になり早漏症状を呈するというものです。
なかには心理的要因が関与していることもあります。
過去の失敗や女性にわらわれたばどの性行為にまつわるトラウマが、早漏という形で顕在化することがあるようです。
このようにこの症状には色々な要因が関与していますが、その治療にあたっては原因を踏まえて検討する必要があります。

泌尿器科で受けることが出来る早漏治療

早漏治療ではカウンセリングなどの心理的アプローチもありますが、泌尿器科での治療が一般的です。
泌尿器科での早漏治療は大別すると、内服薬・局部への薬液投与・外科的治療の3つからなります。
早漏治療の内服薬ではプリジジーが代表的です。
有効成分にタボキセチンを含み、緊張をやわらげて射精までの時間を3-4倍ほどに延長させる効果があります。
局部への薬剤投与には、局所麻酔薬を塗布することで刺激への感度を低くし、射精までの時間を延長します。
亀頭部位にヒアルロン酸を注射して、サイズを増大化させて感度を低下させるというもの。
ペニス増大の効果もあるのが特徴です。
泌尿器では外科的なアプローチの治療も可能です。
いくつかの手術の方法がありますが共通しているのは性行為時の刺激に敏感な部位を部分的に取り除くという点です。
いわゆる”カリ首”の一部を高周波メスで焼くという方法もあります。
局部が刺激に極度に敏感という事例では手術による早漏治療も検討されるようです。

まとめ

早漏はEDや短小などと並んで男性の性機能の大きな悩みのひとつです。
原因には真性包茎や心理的トラウマなどもありますが、亀頭部位の性行為への刺激に敏感になっていることが最も頻度が高いと言えます。
泌尿器科では各種の早漏治療の選択肢が提供されています。
早漏治療に特化した内服薬なども登場していますが、亀頭の感度を下げる局所麻酔薬の塗布やヒアルロン酸注射や外科的に過敏な部位を除去するなどのアプローチも存在しており、早漏治療の可能性は広がりを見せています。